そらち★ヤマの記憶だより

あなたの知らない空知の情報をお届けします!

砂川小学校5年生の授業♪

2018/02/17 [Sat]20:06
category: 炭鉱の記憶
先日、ぼーいっしゅは朝から砂川へ…
以前のブログで少しお話した、砂川小学校5年生50名へ、
出前授業をしに行ってきましたよ

砂川小学校5年生のみなさんは、現在「石炭と炭鉱」をテーマにした
継続的な学習に取り組んでいるところ
砂川スイートロードの歴史について学んだり、近隣の住友赤平炭鉱の見学を行ったり…
なかでも体験的な学習の機会が多く、たびたび当NPOも協力をさせていただいています

今回の授業は、9:15~12:00まで、休み時間を挟みながら3コマ。

1時間目の「石炭クイズ」は、みんなこれまで学んできているというだけあり…
石炭はどういう「あだ名」がついているか?石炭は何に使われているか?
石炭を発見したのは誰?などなど、ばっちり答えられていましたよ

さて、写真は2,3時間目の様子から…
図工室へと移動し、「石炭磨き」を行いました

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石炭を見たことがある5年生のみんなも、
センターから持参した「石炭細工」を見たのは初めて

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寄贈品棚にあるこれらを持参しましたよ~

休み時間から、みんな石炭細工のまわりに集まり、
「うわ、これ本当に石炭!?すっげー」と素直なご感想があがります

そして今日の見本の「石炭磨き」成果物を見せると、「えーこれ、作れるの!?」と良い反応♪
もちろん小学生でも素敵に作れますよーっ。

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さっそく、紙やすりとウエスの使い方を説明し…
「今日は石炭にたくさん触れて、きっと手が汚れると思います。
炭鉱マンたちが、坑内で真っ黒な顔や体になって仕事をしているというけど、
それってどういうことなんだろう?とみんなも想像しながら作ってみてね
と、一声かけて、スタート。

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みんなとっても真剣に、紙やすりで石炭を磨いていきます…
「炭鉱マンみたい?」と、顔に石炭粉を塗りはじめる男子たちに、
ときどき笑いも起こります

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画像は少し加工しています


「上手く削れないときはどうしたらいいですか?」
「これはやすりの番号を変えてもいいですか?」
「ねこの形みたいにしてみたいんです…」
などなど、色んな質問や相談も飛び出します。
でもやっぱり、「楽しい!」が一番のご様子。

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そして、だんだん「きれいに磨けました~」の声が上がってきました。
おお~、ツルツルになっていますね

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こちらも、凸凹とした元々の石炭の形と、まっすぐに削ったところの差が面白い
1面仕上げるのにかかる時間は、およそ20分間。
紙やすりの予備も使い切って、みんな1面か2面はツルツルにしていましたよ。
写真はいまいち…で申し訳ありませんが、
みんなが磨いてツヤツヤと輝いていく石炭は、まさに「黒いダイヤ」のよう

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さあ、残り時間もわずか。
不透明のペンを使ってサインを書いたり、顔を描いて、
「石炭磨き」を自分だけの作品に仕上げましょう

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こちらのサインは、「砂小」
石炭は釧路のものですが…
砂川の地下にも石炭層があるって、みんな学んでいますもんね♪

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こちらは、紙やすりを駆使して、ねこの耳を削りだしたという作品
「耳を作るのが難しかった石炭細工ってすごい」と感心していましたよ!

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みんな、きっと鼻の中も真っ黒になっているでしょうから…ちゃんと鼻をかんでね!と授業は終了。
給食も一緒に食べさせてもらいました

みんな楽しみながら、そして真剣に石炭に向き合ってくれた3時間。
「俺のおじいちゃんは炭鉱マンだったんだ」という子もおり、
彼らが大きくなってから、この経験から何か残るものがあると嬉しく思います

(ぼーいっしゅ)
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「三井砂川炭鉱閉山30年」DVD

2018/02/15 [Thu]15:57
category: 炭鉱の記憶
上砂川町が企画したDVD「かつて炭鉱があり 炭鉱に生きた」
これは三井砂川炭鉱閉山30年を記念して、昨年12月に制作されました。

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上砂川町の石炭の歴史は、明治20年に道庁技師・坂市太郎らが石炭層を発見したところから始まります。

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大正3年に三井鉱山が砂川出張所を開設、採炭が開始されました。
大正7年に営業採炭が開始され…

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昭和15年には戦争特需で13坑口から約160万トンを記録しました。

三井砂川炭鉱は石炭を水で砕く「水力採炭」の技術が高いことで有名。
昭和39年には登川坑で水力採炭を開始し、20年後には全部が水力採炭となったそうです。
水力採炭試験、採炭指導に、カナダへ炭鉱マンが派遣された事もあったそうですよ

昭和62年に閉山となった三井砂川炭鉱。
北海道の出炭量では、北炭夕張炭鉱に次ぐ第2位でした

DVDでは、賑わっているまちの様子や、炭鉱での採炭や選炭風景など貴重な様子が見られます。
中には閉山時の鉱業所所長さんや、三井砂川炭鉱で働いていらしたNPO会員さんのインタビューも収録されています…!!

このDVDは、マネジメントセンター閲覧コーナーにありますので、
見たい方はお声がけください


ところで…つい先日、お父さんが三井砂川炭鉱で働いていたという、市内に住む女性から連絡がありました。
「炭鉱で使っていた防塵マスクや、炭鉱の資料があるので、必要でしたら差し上げます」、との事で、おじゃまさせていただきました。

「これはあげられないけど」と言って見せていただいたのがこちら↓↓

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三井のマーク入り、金杯
勤続何年…などのお祝いの品でしょうか??
とても美しい金杯でした


(OLでした)

さぁ!出炭再開だ!?

2018/02/14 [Wed]17:46
category: 炭鉱の記憶
夕張市石炭博物館全面リニューアルオープンは、
4月28日(土)!!
午前中はオープンセレモニーのため、一般公開は13時からとなります!!

夕張1

採炭救国坑夫の像(進発の像)が、かっこいい!!
この像が制作されたのは昭和19年、と記録されています。

今から約2年ほど前…、岩見沢を観光中にマネジメントセンターへふらっと立寄った男性が、「あの像のモデルは祖父なんです」と教えてくれました
なんとその方は、当時の北炭夕張鉱業所所長、竹鶴可文さんのお孫さんとの事。
※ちなみに竹鶴可文さんは、余市にあるニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝(マッサン)のお兄さん!!

「北海道の産業遺産を若い人たちに伝えるのは大事ですね」と仰っていました


この像も冬期間は見る事ができませんが…、
リニューアルオープンの時には見る事ができます

今年の開館日、開館時間、入場料金等はこちらです↓↓

夕張2

お問い合わせは、
NPO法人炭鉱の記憶推進事業団
石炭博物館開設準備室
(担当:原田 harada@soratan.com)

電話0126-24-9901(そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター)

リニューアル後の「夕張市石炭博物館」を、皆さまどうぞお楽しみに


(OLでした)

SL保存会記念誌、SLの映像

2018/02/07 [Wed]23:42
category: 炭鉱の記憶
先日…
このような冊子をご寄贈頂きました
岩見沢市SL保存会発行の「創立40周年記念誌」

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昭和50年12月に国鉄の旅客列車として最後のSLが走ったのが、室蘭から岩見沢までの道のりでした。
翌年には貨物列車が追分で…
それぞれ、多くのSLファンに惜しまれながら、役目を終えました‥。

鉄道のまちとして栄えた岩見沢には、、昭和52年「はぎぞの公園」にSLが2両やってきたのです!!
SLの貸付や移設に関わっていた方たちは、大変なご苦労があったようです

SLの一般公開をするにあたり、国鉄OBの方や機関区関係者の方々が、保守、保全のため「岩見沢市SL保存会」を結成されたそうです。

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創立40周年を記念して発行された冊子。
中を読むと、清掃や雪下ろしなどをされてきている様子などが紹介されています!

SLは現在、みなみ公園に移設されており、迫力ある姿を見る事ができます
保存会、他、多くの皆さんのおかげですね!!


そして…
動くSLを見たい方、マネジメントセンターにはこんなDVDがありますよ〜

「SLよ永遠に」

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追分駅周辺の懐かしい映像が…!!


そして、こちらの方が、記憶のある方も多いと思います↓↓
「さようなら蒸気機関車」

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この映像が、室蘭本線を走る、旅客列車として最後のSL。

この日に先立ち、某放送局が特別番組を作って、SLと室蘭本線沿線の紹介をしていたそうです。
その時のSLには当時大人気の山口百恵さんが乗車していたそうですよ!!
※検索するとYouTubeで見る事ができます。

「さようなら蒸気機関車」の映像には室蘭駅を出発して、岩見沢駅のホームに入るまでの、懐かしい貴重なシーンが満載です
沿線には大変多くの鉄道ファンや近所のひとたちが走る姿を見届けていました。


余談ですが…
志文駅を通過して岩見沢駅到着の少し前、大和町を走ります。
近所に住んでいた私(OL)も、最後のSLを家族と見に行ってたのでした…
そして、私が初めてカメラで写した(らしい)のが、実はこの時のこの写真だったのです↓↓

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※7条通りの大和町踏切り近くです
こんな写真を撮っていたなんて…(鉄ちゃんではないはずですが


岩見沢市SL保存会の「創立40周年記念誌」
「SLよ永遠に」「さようなら蒸気機関車」のDVDはマネジメントセンター閲覧コーナーで見ていただけますので、ぜひどうぞ!!

(DVDは8ミリを変換したもので、映像は赤っぽく、音声も聞きづらいところがありますが、ご了承ください!)


(OLでした)

美流渡炭鉱の友子の免状

2018/01/18 [Thu]20:15
category: 炭鉱の記憶
本日の道新空知版に【「友子免状」原本を寄贈】の記事を掲載していただきました

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これは大正14年に書かれた美流渡炭鉱で働いていた方の友子の免状です。

昨年の秋、炭鉱跡地を見学するバスツアーの依頼を受け、その団体の代表の長谷川さまから、後日ご寄贈頂いた大変貴重なものです

友子(ともこ)制度というのは、鉱山や炭鉱で存在していた伝統的な制度
調べると調べるだけ、場所や時代によって若干違いがあったり…と、いろいろな事がわかり、ひと言では言い表せないのですが…
坑内での労働や生活を、他人同志が親分・子分として契りを交わし、家族以上の絆を作り、お互い助け合い支え合っていく組織で、採炭という特殊な作業の技を伝承したり、誰かがケガや病気をして働けなくなったら、生活面でサポートし合ったり、面倒みてくれた親分が亡くなった時には、お世話になった子分たちがお墓を建てたりしたのだそうです。


今回ご寄贈頂いた「友子の免状」とは、友子の契りを交わす取立式の後、個人にもらえる書状です。
三年三ヶ月十日の修行期間の後、この取立てによって友子組織の一員となり、一人前の坑夫となります

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「自坑夫」とは、他のヤマに流れ出ず、その土地に在って坑夫になっている人です。
(坑夫で終生世渡りをする、渡り坑夫もあります。渡り坑夫は免状があればどこのヤマへ行っても一人前の坑夫の待遇が受けられます)

約6m60㎝の巻物
博物館ではコピーを展示している場合も多いのですが、これは原本!!

同じ時の免状が、栗沢町の資料館に保管されているそうですが、初めの部分が欠落していて見えないそうです。
こちらはきれいな状態でしっかり読めます

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だいたい年に1回取立ての儀式を行い、証人として、親分、大工、堀子、坑夫立会、飯場立会、など立ち合い人がかなりいます!!
100人以上がまとめて坑夫に取立てられると、各立ち合い人の捺印した免状がこのように長く長く、作られます。

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達筆です…
これを見ると出身地も書かれてあり、、羽後國、陸前國、加賀國…など、どこの地方から来たかもわかります。

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隣山萬字鉱の立合い人も2名いらっしゃっているようです


年末に、かつて美流渡炭鉱で働いていた、岩見沢在住の元炭鉱マンにこの免状をお見せしたところ、
「懐かしい名前がいくつもある」
「この人は家が近くだった、この人の家族は今どこどこにいる」
など、お話してくださりながら、奥さまと一緒にじっくりご覧になっていました。
昔の記憶が鮮明に浮かんできたようです

こんな免状が残っていた事にも驚かれていましたし、
「懐かしくて涙がでる…いいものを見せていただきました。」と、感謝の言葉も頂きました…



今回、道新の記者さんが、博物館へ行って調べたり、友子制度に詳しい先生に見て頂いてご意見をもらったり、大変興味を持ってくれて記事になりました

今日の記事を見て、以前美流渡に住んでいた方が朝一番で来館されました
「美流渡炭鉱に友子制度があったなんて知らなかった」と仰ってました。
お話をしているうちに…
この免状の名前の方の息子さんとかつて同級生だったようだ?!という事もわかりました。


美流渡炭鉱に関わっていた方には特に、ぜひ見て頂ければと思います。

そして、ご家族に元炭鉱で働いていた方がいて、なんだかよくわからないけど、家に巻物があるという方、もしかするとそれは、今となってはそれは大変貴重な資料となる友子の免状かもしれません!!
ぜひぜひ、捨てたりなさらず…お近くの炭鉱関係の資料館、(もちろん、当マネジメントセンターでもよろしいです)に、お持ちください!!


ご寄贈いただいた長谷川さんからは、こちらはコピーですが、
大正15年「三菱美唄両友子取立免状」も、いただきました。

どちらも大変貴重なものです。
いづれは然るべき場所へ…と考えておりますが、今のところはマネジメントセンターで見ていただけるようにしております。
ご覧になりたい方はスタッフへお声がけくださいませ


尚、友子制度についてもっと知りたい方は、マネジメントセンター閲覧用に、下記の本もありますよ

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どうぞよろしくお願い致します

(OLでした)