そらち★ヤマの記憶だより

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10/28の「ぷらぷら滝川」報告~!

2017/11/12 [Sun]23:55
category: 炭鉄港−北の近代三都物語
ちょっと日が空いてしまいましたが…
先月28(土)は、ぷらぷら滝川「人石を歩く~滝川の人造石油について~」を実施しました

石炭から石油を作る、人造石油。
国策で、昭和13年、滝川に設立された「北海道人造石油株式会社」
まちにとってかなりの影響をもたらしました。

今となっては地元の方にとっても人石は、「知られざる‥」というところではないでしょうか。

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集合場所の滝川市幸町地区コミュニティセンターは、人石の跡地にあります。

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滝川市郷土館学芸員の永井芳仁さんに解説していただきました
コーディネーターは副理事長の植村真美さん

参加者は約30名。
滝川在住の方も多かったですよ〜

まずは、石炭から石油を造る、という事から‥
なぜ滝川を場所に選んだのか…

周辺に多くの炭鉱があったから、
交通の便が良かったから、
石狩川の豊富な水が使えるから、
という事が、滝川に工場を作った理由のようです。

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そして、尽力されたふたりの人物を紹介。

まず、三井物産の石炭部長と言われた、渡辺四郎。2代目の社長です。
ドイツの雑誌に、石炭から石油を作るFT法の記事を見つけて、ドイツへ行って特許を買ってきた人です。

当時の滝川町長、神部為蔵
工場用の土地を、一晩で117ヘクタール(東京ドーム27個分)買い集めたそう。

現在のお金でいうと、約8億円から1兆円もかけて、
昭和16年に火入れをして…
「東洋一の化学工場」が始まったのです

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工場の最盛期は24時間操業、2000人以上の方が働いていたそう。
炭鉱と同じように、周辺には多くの工員住宅や、劇場や武道館が建てられたりしたそう。
工員住宅は、長屋の1戸1戸のトイレがついていたり、当時の炭鉱住宅よりいいものだったようです。

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ドラム缶に「くろゆり」というラベルを貼って出荷‥

けれど‥
終戦後、生産は中止、滝川化学として再出発するも、昭和27年に会社は倒産となりました…。

地域にも大きな影響を受けました。
当時、滝川の税収の3分の1から2分の1近くが滝川化学からのものだったそうで、まちは大混乱だったのではないでしょうか。

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国策として「石炭から石油を作る」ために巨費を投じて建設された化学工場。
「天空の一角に、瞬時映じてあとかたもなく消えていく早大な美しい風景を蜃気楼というなら、人造石油滝川工場は、まさしく滝川の原野に架かった蜃気楼であったに違いない」
と、人石工務課長の白山隆起氏が語られたそう‥。



人石の歴史や、まちにもたらした影響などの説明を聞いた後は、質問コーナーも作って頂きました。

「戦時中、なぜ工場は攻撃されなかったのか?」という話がでました。

参加者の中にはかつて子供の頃、(お父さんは三井芦別炭鉱から人石へやってきたそう)人石周辺に住んでいたという方が。

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「工場の周りにはすごい数の高射砲が取り囲んでいたので、守れたのではないか」と仰っていました。
他にも、
「空知の炭鉱地帯が空襲を受けていないのは捕虜収容所があったからではないか」
「工場の屋根が白黒なので、3000メートルを超えると見えずらいのではないか」
「滝川を他の場所と間違えて、攻撃されなかったのではないか」
など、多くの参加者から様々な見解でのお話がありました。


まだまだ話がつきないのですが、
人石の事を学んだ後、現地ぷらぷらへ〜

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施設の跡地にある、
「新谷宍戸建設自動車整備工場」を見学させていただきました!

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敷地内で発見された瓦礫の一部に、何か掘られてる‥??

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建物の内部の鉄柱が、古い橋によく見るリベット式?!

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工場へ延びる、貨物の引き込み線が通っていた辺り。


そして次に、跡地の大部分、「滝川駐屯地」へ!!
この敷地内に入れるなんて‥滅多にないですね!!
この日は特別に、装甲車の乗車体験をさせて頂き、敷地をぐるっと見学できました

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敷地内にある、「史料館」には、人石に関する写真や展示があります!

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この史料館へは普段でも出入口でお願いしたら、中に入って見る事ができるそうですよ!
施設遠景の写真で、広さを再び実感‥

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そして、
この日はさらに特別に、司令職務室、応接室へもご案内して頂きました

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室内は格式ある雰囲気‥なんだかすごい!!
これはなかなか見れませんね

最後に、みんなで記念写真撮影も

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お忙しい中、ありがとうございました


石炭から石油を造る「人造石油」
ちょっと難しいテーマでしたが、今回のように、学芸員の方に説明を聞いた上で周辺をぷらぷら見学すると、
非常に理解しやすく、当時の様子を想像する事もできました。

滝川の人造石油が残したもの何だったのか…
その大きなものは、「優秀な人材」でしょう、という言葉が沁みました…


このぷらぷら滝川、本当に勉強になりましたし、まだまだ深い話がを聞いてみたいです!!
ご関係の皆さま、貴重な解説、見学、体験をさせて頂き、誠にありがとうございました


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