そらち★ヤマの記憶だより

あなたの知らない空知の情報をお届けします!

「釧路コールマイン」入坑します①

2018/06/23 [Sat]17:15
category: 炭鉱の記憶
先日、NPOの役員、スタッフ、炭鉱のガイドや映像制作などで協力していただいている運営会員の方たちと、
国内で唯一の石炭の坑内掘りをしている現場を視察してきました

場所は…釧路コールマイン株式会社(KCM)!!

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マネジメントセンターに来館される方の中にもたまに、「現在も石炭を掘っている」という事を知らなかった、と仰る方がいます。
石炭は、昔は使われていたが、今はもう過去の資源…と思っていませんか??
そうではありません!!
現在、日本の電気の約3分の1は石炭火力で作られているのです。

空知では、美唄、三笠、芦別などで露天堀りをしていますが、
釧路は海底での坑内掘りです

国内で使う石炭は主にオーストラリアやインドネシアから輸入されておりますが、道内の石炭は年間、約120万トン、そのうち坑内掘りのKCMでは年間約50万トン採掘しています。

KCMの前身は「太平洋炭礦」
戦後は特に多くの技術革新により「機械化炭鉱」として知られていました。
2002年に閉山となりましたが、閉山翌日、地元企業出資の新会社釧路コールマイン㈱に生産は引き継がれ現在に至っています。

今回、稼働している炭鉱の現場を見学できる大変貴重な機会…
視察の仲介をしてくださった、(元炭鉱ナビの)運営会員さん、ありがとうございました!!


入坑前日の夜はみんなで、顔合わせをしました!!
お店に入ると、このような「いらっしゃいませメッセージ」が

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NPO関係者の他に、釧路で合流した「はじめまして」の方々もいらっしゃるので、自己紹介タイムを設けて交流させていただきました!

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地元の皆さまのおかげで釧路の夜を堪能し…

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いよいよ明日、
どんな現場を見学できるのでしょうか…?
どんな事を感じるのでしょうか…??
ワクワク、ドキドキの一夜でした!!


※尚、一般の方の見学は受けていないようです。
今回は「炭鉱の記憶」をテーマとした活用保存に取り組む私たちが、生きている採炭現場をみせて頂く事により、炭鉱に対する理解をさらに高め、知識を得るためにと、坑内見学を依頼して特別に日程調整していただき、実現となりました。


当日はKCMへ9時までに集合。
(ここで‥途中、道に迷って遅れてしまいました。KCMの皆さまにご迷惑おかけして申し訳ありませんでした)

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まずは、KCMの概要を説明していただきました。
坑内の概況図を見せていただき、
KCMの特徴は…
・海底下炭鉱
・炭層傾斜、緩傾斜層(5~6度)
・機械化炭鉱(長壁式採炭)
・断層が多い(最大200m)
・歩留りが低い(約55%)
・3交代制
などが、あげられます。

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海外からの受入研修事業についても紹介していただきました。
2017年は、ベトナム、中国、インドネシアから、146名がKCMで石炭採掘、保安に関する技術などを学びにきたそうです。

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本日の見学場所は「掘進現場」
掘進現場とは、採炭する現場(切羽)を作るための坑道をつくる作業現場です。


説明の後は、早速更衣室で着替えへ!!
見学者の入坑時間は10時と決まっているそうです。

更衣室にはなんと…

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事前に服や靴のサイズを聞かれていたので、それぞれに合うサイズのものがひとりずつ、かごに用意されていました。
安全靴、作業着上下、軍手、ソックス、タオル、それに下着にタイツ(ももひき?)
全て用意されていているので、何もいりません…

男性の更衣室の奥には浴場があるそう!

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安全靴のひもをしっかり結んで…

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着替えが済んだら、、キャップランプ、防塵マスク、ゴーグルをつけ…

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そして、もしもの時のため腰には小型の自己救命器を装備します。

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徐々に気持ちが高ぶってきます…!!

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全員の準備が整ったところで、左手を腰に右手で指さし、「ゼロ災、よし!」を教えていただきます。

そして、繰り込み所(控室)へ進むと、そこには現役の炭鉱マン、研修で入坑する方々がいらっしゃいました!!
緊張です…!!

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ここで、カメラなどを預けます。
坑内の中は、もちろん持ち込み禁止です!!

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入坑者の心得を確認し、

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再度、注意事項などの坑内を歩くための説明を受けて…

全員で「ゼロ災、よし!」

さあいよいよ、NPOからの10名と特別参加の2名、計12名と、KCMの方が3名付き添っていただき、入坑です!!


この続きはまた明日…


(OLでした)

雄別炭鉱跡地を見学

2018/06/15 [Fri]23:58
category: 炭鉱の記憶
先日…国内唯一の坑内掘りをされている釧路コールマイン㈱へ視察に行ってまいりました!!
その様子は後日ゆっくり紹介させていただく事として…

見学前日の朝から釧路入りした数名が合流し、雄別炭鉱方面へ行ってきました
釧路市(旧阿寒町)雄別町にあった雄別炭鉱は、釧路炭田の主要炭鉱でした。
雄別炭鉱の今を、ほんの一部ですがご紹介します!!

始まりは明治29年。
小規模に採掘し、イカダで石炭を運んでいたそうですが、ほどなくして閉山。

大正8年に北海炭礦鉄道株式会社が設立され、炭鉱の開坑と鉄道の敷設に着手したそう。
開通後、本格的な出炭が始まりました。

ええ??
ここも北炭が?? と、思ったら…
よく見たら、北海道炭礦鉄道ではなく、北海炭礦鉄道。
しかも、大正時代なら北海道炭礦汽船…。はい、そうでした

やがて、三菱の子会社となり、「雄別炭礦鉄道株式会社」と改称され、出炭量も増加していきました

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※雄炭労の冊子より

出炭量も伸ばし、優良炭鉱であったのですが、ついには昭和45年、閉山となってしまいました。
1万人以上も住んでいた炭鉱街でしたが、雄別地区は無人となり…
多くの賑わいがあった場所は、自然が一気に取り戻していました

閉山から48年経過した雄別は…。

釧路空港から、道道222号線を北に走りました。

だんだんと緑が深くなってきて、建物もポツポツ‥の布伏内地区。
222号線を走って、車窓から見つけられるものだけを見よう!という事にして、横道や奥地には入りませんでした。

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この辺りの建物は、人が住んでいる気配が感じられません。

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鉱員用住宅と思われる、コンクリートのアパート。


さらに奥へ進むと…
道端に大きな「雄別炭鉱記念碑」が建っていました。

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閉山から10年後の昭和55年に建立された記念碑でした。

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記念碑も周辺もきれいにされています。
おそらく、雄別炭鉱に関係のある方が、たまに訪れているのでしょう…

途中、川を渡るための人道橋が残っていました。

炭山駅の跡?のようなコンクリートの土台もありました。
(下調べをほとんどせずに行ってしまいまして…)


これはなんだ??

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すぐ近くなので、ちょっと入口まで行ってみました。

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なんだか、娯楽館か劇場のような??建物です。
後で調べると、ここは炭鉱の購買会
デパートのように買い物のできる場所で、雄別炭鉱地区の購買会の中で、最大のものだったそう。

2階もあって、屋上には、バーや喫茶があったとか
多くの人で賑わったのでしょうね。


そして、遠くからでもすぐ発見できた、
大きな大きなボイラー煙突!!

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費用がかかるので解体されずに残ったようです。

煙突のすぐ近くにあるこれは…

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坑内で使う木などを運ぶ、トロッコの台座が並んで残っています!!

ズリは山間にケーブルで運び埋めていたそうで、ズリ山は見られませんでした。

少し走って見つけたのが…
ふたつの並んだ浴槽?!

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場所や大きさを考えたら、坑口浴場ではなさそうです。
小さな公衆浴場か…、何か宿舎の浴場のようです。


さらに細い道を進んでみると…
葉っぱの奥に、レンガの橋脚が!

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これは、ふたつの地区を結ぶ、めがね橋、のようです。

この先は道が狭くなり、これ以上進めても何もなさそうなので、先ほどの浴槽のあった場所までUターン。
そこから道道667号線に沿って、鶴居村方面へと向かって行きました。


雄別炭鉱で働いていた、
このまちで暮らしていた、
多くの人々の、ここは大切な場所であったはず…。


あとで調べると…
作家の渡辺淳一が26歳の時、札幌から出張医として勤務していた事もある雄別炭鉱病院、
雄別炭鉱通洞坑口や、駅ホーム跡、
選炭場や土俵のあとなどが、緑の奥地に残っているそうです。

空知の炭鉱以外のことはよく知らないでいたのですが…
思っていたより、関連施設が残っている事に驚きました

雄別炭鉱は、「我が国の近代化を支えた北海道産炭地域の歩みを物語る近代化産業遺産群」として、
2007年(平成19年)、経済産業省により近代化遺産として認定されています。

保存に向けた動きも出ているようで、
整備されて、ガイドの方もいて、安全に見学できるようになるといいと思います
ただ、範囲も広く、緑も大きくなりすぎているので、これからまだ時間が必要かもしれませんね。。。


今は、人の気配が全くなく、携帯電波も届かず、野生動物が出そうな場所なので、決して軽い気持ちで入り込まない方がいいと実感しました。

ブログで紹介いたしましたが、見学をすすめるものではありません。
炭鉱跡地では、いろいろな話や噂がありがちですが、雄別炭鉱の歴史や現在を、正しくみてみたい…と思いました


(OLでした)

朝日炭鉱の塊炭!

2018/06/01 [Fri]17:20
category: 炭鉱の記憶
この頃…
様々なものをご寄贈いただく事が多く…

今日は、
岩見沢市の朝日炭鉱で採掘された、「朝日炭」

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「6700カロリー」と書いてあります!!

朝日炭鉱の資料によると、
特塊と、特中塊の中間の銘柄。灰分が10%と少なく、家庭や事務所の暖房用や厨房用として使われていました。
朝日炭鉱では、この品位の石炭の精算比率が全体の約40%でした。
朝日炭鉱の石炭は一般炭。
夕張炭鉱などでは、コークス用など原料炭、カロリーの高い石炭が採れます。

同じ空知管内の炭鉱の石炭であっても、炭素の含有量の違いなどにより、用途など違ってくるんですね~


朝日炭鉱の資料や概要は、閉山まで朝日炭鉱で職員をされていた炭鉱マンから、数年前にいろいろご寄贈して頂いたものがあります。

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見たい方はどうぞお気軽にお声がけください!!

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よろしくお願い致します


(OLでした)

岩見沢のJRレールセンター

2018/05/23 [Wed]21:48
category: 炭鉱の記憶
岩見沢駅の北側にある、JRレールセンター。
赤レンガ積みで重厚感があります!!

北海道初めての鉄道である官営幌内鉄道(手宮-幌内間)は明治15年に全線開通し、
後に北海道炭礦鉄道会社が明治22年に払下げを受けました。

かつては手宮にしか鉄道工場がなかったのですが、北炭が明治31年に岩見沢製作所を設置し、
明治32年、製作所を岩見沢工場と改称し、車両やレールの製造、修理を行っていました!!
※北海道鉄道百年史より

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↑この写真は特別に許可を頂いて、敷地内の見学をした時のものです。
見学会には多くの方が参加されました。
歴史ある建造物を近くで見たい。という方、多かったです


そんな、北海道炭礦鉄道会社岩見沢工場
当時の貴重な一枚の写真の、コピーを頂きました。

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なんと…
上棟式の様子!!
北炭のマークが3つ確認できます!!

上棟式は建物の新築の際に行われる祭祀ですが…、
スロープのようなものがついていて、屋上に人がいます!!
屋上に祭壇を設けそこで祭祀を行うものもあるようなので、屋上で行うのか‥??
(それとも…、餅まきとかやるのでしょうか??)

現在、2018年…。
119年経っている、貴重な鉄道遺産です


(OLでした)

貴重な絵をご寄贈いただきました!!

2018/05/20 [Sun]18:51
category: 炭鉱の記憶
上砂川の石炭画家として知られた、元炭鉱マンの早川李良さんをご存じでしょうか。

奈井江、美唄、夕張、留萌、赤平、芦別などの炭鉱で働らいていらして、
その後、じん肺の労災認定を受け…

石炭や石炭の灰・焼きズリ等を素材とした、
コール・レリーフ(石炭画) を開発した方です

上砂川に住んでいて、石炭画は、かみすながわ炭鉱館に飾られていました。
早川さんも炭鉱館にいる日が多く、私OLもお会いした事がありました!

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早川さんの石炭画は大きく、迫力があって、炭鉱マンっぽい!!

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スコップもアートの一部になってました!!

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この立坑は芦別。
三井芦別炭鉱二坑の選炭施設です。

豪快な石炭画が何枚も展示されていました

早川さんは炭鉱マンならではの貴重な絵を何点も描き、道内各地で展覧会も開催されてました。
かみすながわ炭鉱館では、館内の案内ガイドもされていて、とても優しい方…という印象を持っています。

残念ながら2015年に早川さんは亡くなりましたが…
貴重な石炭画は後世に残り、「炭鉱の記憶」を次世代に伝えます!!


そんな早川さんの描かれた石炭画を、NPO会員さんがご寄贈くださいました!!
「私が持っているより、ここに置いてある方が、みんな見てくれていいでしょう」との事で…

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タイトルは「ズリ山遠望」太平洋炭鉱


こちらの2枚も頂きました。
「翔」「静夜」

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ふくろうが描かれています。
インク代わりに粉炭を使った、石炭版画です!!


そして、こちらの作品も頂きました

これは、早川さんと同じ、上砂川の「グループ創夢会」の橋本静男さんのアート作品!!
「グループ創夢会」を調べてみると…
文化活動によるまちおこしを目指した会で、元炭鉱マンや自営業者など町民有志が1998年に結成されましたが既に解散されているそうです。

流木や鉄くずなどの廃材で制作したオブジェの作品や、町の炭鉱遺産を語り継ぐため、坑内で使われたシャベルやランプ、写真などの展示を行ってきたそうです。

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ずっしりと重みのある作品「杜の神」!!

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こちらは「遊惑星」!

橋本静男さんについての詳細は調べられなかったのですが、早川さんと同じく上砂川のグループ創夢会で活躍されていた方なのでしょう!!


貴重な作品の数々は、マネジメントセンターでご覧頂けますので、ぜひどうぞ


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