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そらち★ヤマの記憶だより

あなたの知らない空知の情報をお届けします!

①炭鉄港の【炭鉱】北炭幌内炭鉱音羽坑

2019/01/23 [Wed]22:57
category: 炭鉄港−北の近代三都物語
現在、日本遺産登録へ向けて進めている、
北の産業革命炭鉄港

空知地域、小樽、室蘭との関係や、薩摩藩との繋がりなど、歴史的なストーリーはこれまでに紹介させていただいておりますが…、
今回、炭鉄港の構成文化財として申請している45の施設について、どのようなものなのか‥簡潔にご案内していこうと思います


まず初回は、
三笠市にある「北炭幌内炭鉱音羽坑」

幌内炭鉱は明治12年に開坑した、北海道で最初の大規模な近代炭鉱

明治3年、北海道開拓使の次官であった薩摩藩出身の黒田清隆は、アメリカへ渡り、農務局長であったケプロンを翌年北海道開拓のために招きました。
ケプロンは鉱山の開発を進めるため、地質鉱山技師のライマンを北海道に呼び、ライマンの地質調査によって北海道の石炭、砂鉄、硫黄などの資源が確認されました。

幌内では明治元年に石炭が発見されたと伝えられています。
その後、ライマンによって幌内の炭層の位置、炭質などの詳細な報告書が作成され、幌内炭鉱が開拓使による官営で開坑する事となりました。

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※北炭70年史より

幌内炭鉱で石炭を採掘するために最初に開削されたのが、「音羽坑」
当初は「大坑道」と言われていました。

明治12年に大坑道の開削に着手しましたが、炭層に達したのは明治15年…。ようやく石炭の産出が始まりました

ここでは空知集治監の囚人の過酷な労働が、明治27年までありました。
囚人労働は炭鉱だけではなく、道路や農地や…北海道の開拓の礎になっているという事も忘れてはならないです。

明治22年、幌内炭鉱と幌内鉄道は、開拓使の役人であった堀基が設立した北海道炭礦鉄道(北炭)に払い下げられました。

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※歴史写真集「みかさ」より 
音羽坑から馬が石炭を出している様子です。

ここで採掘された石炭が、幌内鉄道によって、小樽へ、室蘭へ‥と、運ばれていったのです。

音羽坑は基幹的な採炭坑道でありましたが、明治29年以降は排気坑として転用され使われました。


大正〜昭和初期になって、稼行区域が次第に北側へ深部化するにつれて使われなくなり…

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やがて、時代が流れ…
平成元年、ついに110年の歴史を刻んだ北炭幌内炭鉱は閉山…。
延長約700ⅿの水平坑道である音羽坑も密閉されました。

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ひとつの炭鉱が終わるという事は、どれだけの人々に大きな影響を与えているのか‥。
直接関係のある方々にとっては、ひとことでは言い表せない、非常に大きな出来事だったのだと思います。

マネジメントセンターにいて、多くの炭鉱マンのお話を聞く機会がありますが、「炭鉱は大変だったけど楽しかった」という声をよく聞きます。
そこで働いていた方や暮らしていた方のお話を聞くと、大きな誇りや強い絆があるのだな…と感じます

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「北炭幌内炭鉱音羽坑」は、北海道の歴史にとって非常に重要な場所です。
ここで石炭が発見された事により、北の産業革命が始まった、と言えるかもしれません

現在、幌内炭鉱跡地は一部、歩きやすく、見学しやすく整備されています。
雪のない時期にぜひ訪れてみてください!!

「炭鉄港」日本遺産を目指して‥

2019/01/17 [Thu]19:30
category: 炭鉄港−北の近代三都物語
先週の1月8日、「本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命『炭鉄港』~」と題した日本遺産登録の申請書を、推進協議会会長の赤平菊島市長が道教委に提出しました。

空知総合振興局で申請が行われた様子がテレビ報道もされたので、ご覧になった方もいらっしゃると思います

そして、地元の道新さん、プレス空知さんにも掲載していただきました

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空知地域、小樽、室蘭に関連する「炭鉄港」
炭鉱・石炭・製鉄・鉄鋼・港湾・鉄道…
構成文化財は45件で、申請しています。

さて、
この45件、どのようなものなのか??

今後、ブログで1件づつ紹介していきたいと思います



齊藤さん、新作模型!!

2019/01/10 [Thu]18:47
category: 炭鉄港−北の近代三都物語
久しぶりに、元炭鉱マン齊藤さんの新作模型が完成しました!!
今回は円形校舎です

円形校舎は1950年代に多く建築された筒型建築で、全国で100棟ほど建てられたそう。
北海道では11校が確認されているようです。

齊藤さん、円形校舎をこれまでに2校制作されています。

美唄の「沼東小学校」

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コンクリート3階建ての円形校舎が2つと体育館。
今でも我路の奥に校舎が1つ、朽ちた姿ですが残っています。
(立入禁止です)


そしてもうひとつ…
江別の「江別第三小学校」

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北海道遺産にもなっている「江別のレンガ」を活かした小学校。
統合のため閉校となり、校舎は解体されています


そして、
今回完成した模型は…
昭和33年に1棟、昭和35年に1棟、建てられた、室蘭の絵鞆(えとも)小学校です

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教室はバームクーヘンを切り分けたような形をしており、中央は螺旋階段になっています。
自然光を多く取り入れられるという利点がある半面で、教室内の机が配置しにくい、増築に対応できない等の課題も多かったようで、現存する円形校舎は全国的にも少なくなっています。


屋根の下を覗くと、そこは体育館、、、

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ステージやバスケットボールのゴールが!!

約3ヵ月かかったそうですよ~

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とても細かい…!
煙突もしっかりついてます!!


今では数少ない円形校舎で、歴史的にも大変貴重な絵鞆小学校

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絵鞆小学校卒業生である写真家の関さんのポストカード、美しい…


絵鞆小学校は2015年3月に閉校し、体育館側1棟は解体されてしまうという事に…?!

ですが今、再考を求める声が相次いでいるそう!!

空知の炭鉱施設も同様だと思います。
もう使わないものだからと解体してしまったら、
その場所にどんな歴史があったのか、どんな意味があったのか、数十年後には人々の気にもとまらなくなります…

そのまちにとっての大切な宝ものは、今この時代にいる私たちが未来へどう繋いでいくべきか、きちんと考えていかないといけないのでは…


絵鞆小学校の模型は本日よりマネジメントセンターでご覧いただけますが、
齊藤さんのご希望で、いずれは絵鞆小2棟の円形校舎を存続するために活動されている室蘭の団体の皆さまへ、ご寄贈する予定でおります


【炭鉄港】北海道新聞掲載

2018/12/19 [Wed]22:17
category: 炭鉄港−北の近代三都物語
日本遺産認定を目指している
炭鉄港推進協議会のメンバーが
文化庁を訪れた…という記事が、
今朝の北海道新聞 朝刊に掲載されました

20181219道新

日本遺産に向けて団結してがんばりましょう~
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安平町のSL

2018/12/16 [Sun]17:15
category: 炭鉄港−北の近代三都物語
かつての国鉄では、鉄道の駅や関連する施設ができた事で大きく発展した町を、「鉄道の町」として国内で公式に12ヶ所を認定していました。

北海道では2つのまちが認定されました。
1ヶ所は岩見沢

そしてもう1ヶ所は…
追分(現在の安平町

さて、追分の鉄道の歴史は…??

明治22年、北海道炭鉱鉄道(北炭)を設立する際の目的のひとつに、
「空知、夕張、幌内、郁春別等の炭鉱を開発し、室蘭から空知まで鉄道を敷説し、幌内鉄道と連絡して石炭を小樽、室蘭の両港に搬出すること」がありました。

北炭が岩見沢ー室蘭間の鉄道を開業したのが明治25年。
開業時には、由仁、追分、苫小牧、白老、登別、幌別の6停車場がありました。

追分には機関庫もあり、夕張への鉄道も敷設され、「鉄道の町」として発展していったのですね



そんな、追分(現・安平町)には、鉄道の歴史を伝える「鉄道資料館」があります!!

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昭和50年に夕張~追分間を日本で最後に走ったSL(D51241)の、動輪と正面の扉。
昭和51年、追分機関区扇形車庫が全焼し、機関車は焼失しましたが…この動輪と扉は焼け残ったそうです。



ですが…
別の蒸気機関車D51 320が保存されています

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昭和14年11月11日、日立製作所で造られた機関車。

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主に石炭輸送に活躍していたSLです!!

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元国鉄OBの安平町追分SL保存協力会の皆さまが整備されているので、保存状態も良く、日にちによっては機関車を動かしてくれて運転席やテンダー部に乗車できました。

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タブレット!!

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ここに石炭を…!!

蒸気機関車は迫力ありますね。特にD51は大きいし~


この、D51 320ですが…
来年、お引越しされるそうです。

場所は…
来年の4月にオープンする道の駅、「あびらD51ステーション」へ!!


さらに…
今、日本遺産認定を目指している炭鉄港推進協議会に参加していただける事になりました!!

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これはとても嬉しいことです

炭鉄港ネットワークがグ~っと拡がります